■ 竹刀 ■ |
甲手を付け竹刀を握り、打突部位へ正確に打ち込む為の道具です。 【材質】 竹刀に使う様な大きな竹は日本各地(北限は佐渡)に孟宗(もうそう)竹と真竹(まだけ)が生息する。このうち真竹が竹細工や竹刀に使用されてきました。 古来竹刀や竹細工は三年から四年目の真竹を使って職人により作られてきました。しかし人里近くに生息する真竹は宅地開発や果樹園にと変わってきました。 原因は都市への人工増加と竹で作られた生活用品(ざるや籠竹細工)が人工樹脂(プラスチック)製品に変わってきたのと人件費等の高騰により竹の需要が無くなったのが大きな理由です。竹で作られた生活用品だと自然環境に優しいはずなんですが。今、各地で竹林を 守るボランテヤに参加して頂ける方を募集していますネットで探し多くの方に参加をして頂きたくお願いいたします。 【竹刀の現状】 25〜30年前から絶対的に真竹が不足し(全国で60年周期で竹に花が咲き枯れたのも一因であるが)。又人件費の高騰もあり竹刀職人の一部は台湾に渡り台湾の桂竹(けいちく)と言う竹を使い竹刀の生産を始めた。しかし台湾も高度成長、人件費の高騰により竹刀業者は更に人件費の 安い中国に渡り台湾から運んだ桂竹で竹刀を生産し日本や韓国に輸出しているのが現状です。 残念ながら今日本で使われている竹刀の95%以上は中国で造られた輸入である。残念ながら日本の手工業が外国に移り日本から消えつつある。 【竹刀にも剣道の心有り】 唯一日本で作られている一般用の39真竹竹刀は五節(ごせつ)つまり五つの節(ふし)があることが常とされる。 そうして剣先の節から仁(じん)、義(ぎ)、礼(れい)、智(ち)、心(しん)と名が付けられている。また、竹刀を数字で呼ぶのは長さを表し古い尺貫法(しゃっかんほう)で言い表している。 中学生 37 3尺7寸 111センチ(付属品含まず) 高校生 38 3尺8寸 114センチ(付属品含まず) 一 般 39 3尺9寸 117センチ(付属品含まず) 1尺 = 30センチ 1寸 = 3センチ 竹刀は全剣連通達値を厳守して製作されています。 ※ 剣道以外での使用はお断り致します。 |